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群馬の繁華街で懐石料理を味わう♪

今回お邪魔するののは、タイトルの通り懐石料理を提供するミシュラン二つ星店「元祖魔菜料亭-紫炎-」です。このブログの読者は若い方が多いようなので、あまり懐石料理に馴染みがない方も少なくないかなと思います。ハードルが高いというイメージを持たれる懐石料理ですが、そのお味はいかが!!

 

一見さんお断り

第一のハードルにぶち当たりました。今回紹介したい「紫炎」はなんと一元さんお断り。しかし、ここで諦めては記事が書けません。業界のコネを駆使して情報を仕入れてきました。

過酷な選抜

今回のお店は、常連さん10人からの推薦もしくはオンライン面接に合格しなくては暖簾をくぐれません。私を推薦する方はおられず、後者で挑むことにしました。しかし、オンライン面接があるという噂だけは多方で耳にするものの、エントリー方法がわかりませんでした...。悶々として過ごすこと4年。サウナに出かけたある日、とある噂を耳にしました。

不定期に開かれる川柳大会。そこで選ばれし者たちには、更なる試練が授けられん。もしもそれらをくぐり抜けし暁には、伝説の味覚が待ち受けたりー

これはもしかすると、例のお店に関係しているかもしれません。伝説の味覚...。これから行こうとしているお店はどう考えても伝説です。

そこで私は不定期開催の川柳大会を調査することにしました。しかし、ここからが地獄の始まりでした、

不定期川柳大会

一般的な川柳大会は、5月頃を目安に開催されます。不定期開催というものはあまりにも少なく、群馬県が含まれる北関東エリアでは、もう十数年開催されていない「日光火炎川柳男祭り」の情報がほんの僅かに記録されているばかりです。仕方がないので、岐阜で開かれる「第三九五回不定期川柳チャンピオンシップ」にエントリーしてみました。もしかしたら何か情報がつかめるかもしれません。

予算を勝ち抜き、見事6回戦まで進むことができました。そこで、驚愕の事実が告げられます。

ーこの大会で優勝した者には「全国 裏・川柳大会」の出場権を獲得する。ただし、裏・川柳大会はなんでもありのデスマッチ。審査員の判断で基準に満たなければ参加資格は与えられないー

まさしく私が探し求めていたものはこれでした。全国規模の非公式大会。ルール無用のハイレベルな試合となれば、そこで勝ち進んだ者は業界人の目に止まるはずです。

かなりの苦戦を強いられながら、決勝まで勝ち進むと、私はとっておきの一句を披露しました。

風呂上がり 夢か真か 雪だるま

これには会場から歓声が響きました。見事に相手を打ち破り、挑戦権を得たのです。ちなみに、私は長年トレーニングを積んできたからか、フィジカルには問題ないだろうとのことで、「全国 裏・川柳大会」の出場資格証明書を受け取ることができました。

裏・川柳大会

会場はさいたまスーパーアリーナでした。生暖かい南風が吹き抜ける師走のことです。

ここでも私はどうにか勝ち進み、準決勝に進みます。どうやらわたしには幸いにも才能のかけらのようなものがあったようです。準々決勝で読んだ句は以下の通りでした。

先攻(相手)「トチ狂い ラム酒に漬けた 芋焼酎

後攻(当方)「やや高い 財布に入れた 5円チョコ」

 

まさに五分五分の熾烈な争いでした。これには審議会が開かれることになり、2時間もの討議の末、私が32点、相手が24点のダブル・プラチナとなり、逆転勝ちを果たしました。

本当はこの後の闘いも詳細に記したいのですが、協議会の許しが出ませんでした。結果から言えば私は4位となりました。

最後の相手は本当に強かったです。先攻を取れていれば勝てたかもしれません...

先攻(相手)「右耳に バナナの皮を 乗せにけり」

後攻(当方)「名酒とは キメラの刹那 バナナ酒」

 

完全にやられました。強敵たちの猛攻に対し、完全に影響が出ています...。瞬発力が求められる競技性から、いかに真のオリジナリティを貫けるかという点にこそバトル川柳の真髄があるわけですが、相手の裏をかくことができませんでした。独自性2.2点の評価をつけられ、あえなく撃沈。やはりここで私の経験不足を突きつけられる形となったのです。

 

 

つづく。